「梨菜と桃子さんが仕組んだことなんだよ」 少し古いせいか、大上くんがドアにもたれかかる度にギイッと小さな音が聞こえる。 部屋の中には入らずに部屋の前で立ち話。 どこからか犬の鳴き声が聞こえる。 よく吠える犬だなぁ…… って、戻ってこーい!わたし! 意識が遠のいていくところだったよ… 「えぇっ!?なにそれっ」 「反応おっそ」 話を理解するのに数秒かかったからね。しょうがないでしょ。