「かき氷買ってほしい?」 えっ…! 買ってくれるの!? でもさっき、かき氷を人の顔にぶつけて無駄にしてしまったのは大上くんだもんね。 遠慮なんてする必要ないよね…? 「うんっ!食べたい!」 ニコッと笑って声を弾ませた。 大上くんは口角だけをあげてわたしから視線を外す。 「機嫌直してほしい?」 「うん!」 そりゃあね。みんなで楽しく過ごしたいよ。 せっかく海に来たんだから。 「キスしてほしい?」 「うん……えっ、ちょっ…今のなし!」 き、キスって!