「部屋探しとかいろいろ全部桃子さんがやってくれたんだろ?」 「う、ん……お姉ちゃんがやってくれたよ?」 短大に通っていたお姉ちゃんは卒業して今はもうバリバリ働く女性へとなっていた。 忙しいはずなのにわたしの部屋探しも引越し準備も手伝ってくれたのだ。 もう、ほんと。感謝でいっぱいだよ。 「俺と日向子が隣同士ってのは偶然じゃねーよ」 言ってる意味がよくわからなくてわたしはつい首を傾げてしまう。 疑問符をたくさん飛ばした。 「どういうこと?」