「うわっ!?冷たっ!」 「おまっ、何すんだよ!」 男二人の変な叫び声が辺りに響く。 売店に並んでいたお客さんはみんなぎょっとした顔でその男たちを見ている。 空になったかき氷の入れ物がわたしの足元に転がり落ちた。 ……えぇっ!? 「わたしのかき氷ぃー!」 「うるせ。かき氷ぃーじゃねーよっ!」 わたしの叫びに大上くんが振り返った。 ぺしっとおでこを叩かれ、うっと顔を歪める。 痛い!痛かったんだけど! 今本気の力でやったでしょ!?