わたしって、こんなに精神面弱かったっけ? 心がもう折れそうだ。 「―――ほら!ぼけっとしない。早く運びなさい」 「はいっ……」 時間が時間だからかとても混んでいる。 午後7時。 サラリーマンらしき人や、年配の方、ちょっと怖い顔をしたイカツイ感じのお兄さん達でお店の中は埋め尽くされていた。 「お待たせいたしました」 ニコッと微笑んでお盆をお客さんの前に置く。 及川日向子、うどん屋さんでアルバイトを始めました。