縮まった距離
このまま二人の隙間をも埋めて欲しい。
消したかった想いは消えてくれなくて。
ずっと心の中にはあなたがいて。
叶わない願いも心の隅っこの方に寄せていた。
──……二人の時間がまた、動き出せば。
「息止めてると倒れますよ、あなた」
「っ……」
息止めてることバレてたし!
顔がそんなに赤かったのかな。
やだな、顔赤いの見られるのってすっごい恥ずかしい。
少し身を引いて距離をとる。
これならちゃんと目を見て話せる。
さっきのは近すぎ。近すぎてまともに顔見れないよ。
「……大上くん、海外……行っちゃうの?」
「お前それもしかして西山から聞いたん?」



