【完】隣の家のオオカミさん


縮まった距離

このまま二人の隙間をも埋めて欲しい。


消したかった想いは消えてくれなくて。

ずっと心の中にはあなたがいて。


叶わない願いも心の隅っこの方に寄せていた。


──……二人の時間がまた、動き出せば。



「息止めてると倒れますよ、あなた」


「っ……」



息止めてることバレてたし!

顔がそんなに赤かったのかな。
やだな、顔赤いの見られるのってすっごい恥ずかしい。


少し身を引いて距離をとる。

これならちゃんと目を見て話せる。
さっきのは近すぎ。近すぎてまともに顔見れないよ。



「……大上くん、海外……行っちゃうの?」


「お前それもしかして西山から聞いたん?」