お風呂からあがってもまだ音楽番組は終わってなくて。
ソファにはまだ大上くんが座っていた。
いつもならお風呂後はすぐに眠くなるんだけど、今日はそうでもない。
歯磨きもしたから眠くなったらそのままもう寝られる。
「あ、この人可愛いよね。歌声も好きー」
ソファに座ろうか迷ったけど、大上くんがこちらに視線を向けたので床に座ることにした。
別に深い意味はない。うん。
なんか、床に腰をおろしちゃったんだ。
「さっき、日向子が好きな人たち出てた」
「そうなのー?見たかったなぁ。何歌ってた?」
「知らん」
わたしも大上くんがよく聴く曲とか好きなアーティストさんとか、知ってる。
覚えてるよ。
覚えてくれてたことが少し嬉しかった。



