【完】隣の家のオオカミさん


向かう先は桜田家。


みんなで鍋パーティーをしようと千絵が昨日、提案したんだ。


きっと千絵に言われたのだろう。
洸汰さんは車でわたしを迎えに来てくれた。


洸汰さんと二人きりになりたくないわたしはひとりでは行動しなくなった。


いつも千絵にぴっとりくっついていた。


洸汰さんの困っている顔になんて気づかない。


千絵にはなにも話していないけど。なにか気づいてるのかな……。





「あ、日向子来たね」



洸汰さんに続いてリビングに入ると千絵が数個のコップを手に歩いていた。


お母さん方は見えない。
お仕事がどこかに出かけてるのか。