【完】隣の家のオオカミさん


今日はいっぱい謝ってばかりだなぁ。

洸汰さんはいつもと変わらずあの優しげな笑みを浮かべて隣を歩いてくれる。


いつもニコニコしてるよなぁ……
時々、なに考えてるか分からないけど。


いい人なんだろうなとは思う。
だって、千絵のお兄さんだもん。


さっき、あの時。

腕を伸ばしてその腕を掴んでくれるのが大上くんだったらな、なんて思ってしまうわたし。



わたしの中から大上くんが消えてくれない。



嫌いになったわけではない。

でもああいう別れもあるよね?


間違ってなんかないはず。







雰囲気を壊さないようわたしも周りの人にあわせてずっと笑っていた。


「日向子ちゃん、だっけ?洸汰のカノジョ?」