【完】隣の家のオオカミさん





『──ちょっ、え? なんかの冗談!?』


大きすぎる声につい、持っていた携帯を耳から少し遠ざける。

キーンってなったよ。キーンって。


ため息をつきながらもさっき言ったことをゆっくりと繰り返した。



「だからね、大上くんとは別れたんだ。もう3回も同じこと言わせないでよー」



バッグの中に必要なものを入れながらもう片方の手で携帯を持つ。

ただいま、莉乃ちゃんと電話中。


たぶん、1時間……とまではいかないけど長いこと話してる気がする。



『そう……なんか』

「そうなんよ。……うん、この話はおしまい!今日はクリスマスだけど莉乃ちゃんはどこか出かけるのー?」