【完】隣の家のオオカミさん


「ちゃんと休むことも大事だよ。バイトばっかしてる女子大生ってどうなの?」


ははっと笑う洸汰さんにわたしもつられて笑う。


だって、しょうがないじゃん。
家にいてもすることないし、いたくないんだもん。


アパートを引き払おうか迷ったけどやっぱり実家から通うのは遠すぎて辛い。

だから今もまだあのアパートに住んでいる。


お隣さんは大上くん。


部屋の前で会えば挨拶する程度。

おそろいのマグカップは棚の奥にある。
もう使っていない。


他人になっちゃったんだね。



「クリスマス、予定入れたら怒るかんね」

「……はぁい」



予定なんて入るわけないよ。