【完】隣の家のオオカミさん


顔をあげると綺麗に微笑む大上くんと視線が重なった。


男の人に綺麗ってのは変かもしれないけど綺麗って言葉が一番ぴったりなんだもん。



「幸せだよ?だって、おそろい嬉しいんだもん」



そう言って笑ってみせると途端に大上くんの顔が変わる。


みるみるうちに赤く染まってゆく。



えっ……えぇっ?
こんな珍しいこともあるんだねー!



つられてわたしも頬がかぁっと熱くなっていくのを感じる。


薄手のカーディガンを着てきたのを少し後悔。


めちゃくちゃ暑い。
背中に汗かく!