カラフルなマグカップたちに視線を動かしながら隣にいる大上くんに尋ねる。 「どの色がいい?」 「なんでも」 なんでもぉ~? 何色がいいんだろ、悩むなぁ。 棚の端から端までじーっと見ているとあるところで目が止まる。 デザインがすごくわたし好みで色もかわいい。 色違いのその二つのマグカップから視線がそらせなかった。 「これがいいの?」 横から伸びた手によってマグカップがわたしの顔の前までやってきた。