【完】隣の家のオオカミさん


ずっと千絵に会いたいとしか思ってなかったしな。

顔にまで出てたなんて。
洸汰さん、すごいな。


人のことよく見てるんだなぁ。



「ね、番号教えて。今日バス停集合でいい?」


「あ、はい。わかりました」



電話番号を洸汰さんに教えてわたしも携帯を取り出し電話帳登録をする。


やっぱりメールもなにも着信なし。
千絵の家に行くこと大上くんに伝えておくべきなのかな…


どうしよう。



「彼氏とケンカ?」



ん?と顔を覗き込んでくる洸汰さんにゆっくりと顔をあげて中庭の真ん中にある大きな一本の木に目線を移した。


洸汰さんてなんでも知ってるよね。