隣にドカっと腰を下ろす洸汰さん。
ポケットから携帯を取り出すとなにか操作をし始めた。
耳に当てて誰かに電話しているみたいだ。
「あ、もしもし。寝てた?…うん。……あ、ちょっと待て!今日さ、日向子ちゃんのこと連れて行ってもいい?」
自分の足元に視線を落としていると顔の前に黒色の携帯が突き出された。
電話?
わたしも話すの…?
「千絵だよ。話しな」
洸汰さんはつものように優しげな笑みを浮かべている。
おそるおそる受け取って耳に当てる。
「千絵……? 日向子だよ」
『あー、おはよ。ってもうお昼か。ご飯もう食べた?』



