感じたことのないしびれるような感覚に耐えながら小さく口を開く。
掴んでいた手を離して大上くんはわたしの上からどくとベッドの端に腰掛けた。
天井をぼんやりと見つめてから視界の端に映るその背中に目を向ける。
『初めての人って忘れられないよね』
美里ちゃんの言葉が頭を駆け回る。
美里ちゃんの初めての相手は大上くん。
大上くんもきっとそう。
わたしの初めては全部大上くんだよ。
「……あの、ね? 大上くんが嫌いとかじゃないんだよ?」
「俺のこと無理だから拒んでんじゃねーの」
ふっと自嘲気味に笑う大上くん。
振り返らないその背中に泣きたくなる気持ちになった。



