【完】隣の家のオオカミさん


なんだろう。
また、あの目だ。

妖しげな光を宿した瞳に視線がそらせない。



「コレ消える前に喰わせろって前に言ったよな?」



肌の上をその指先が這って、かぁっと顔が熱くなる。


コレってなに?
喰わせろってなに!?



「も、もしかして……キス…?」



キスマークのことですか?



「そう。消えたよね、って話」



首筋と鎖骨下につけられたあの赤い痕はもう消えていた。


じゃあ食わせろってなんだろう。
前にも言われたような言われてないような…


視線をテレビに戻そうとしたその時、いきなり画面が真っ暗になってDVDレコーダーの電源も落とされた。