【完】隣の家のオオカミさん


「大上くんは……美里ちゃんのことまた好きになっちゃうのかな」



あんなかわいい子に迫られたら嫌だと思う男はいるんだろうか。

女のわたしでもすごくドキドキしているのに。


そしたら大上くんはわたしに別れを求めてくるよね?



「ちょっと、日向子!なに言ってんの?
あんた、別れたいの?」



腕を引っ張られ無理やり千絵の方に体を向けさせられた。



「別れたくないに決まってるじゃん。大上くんの気持ちは繋ぎとめておくもん!」



そう言って笑ったわたしに千絵は少し目を見開く。


弱気になんてならない。
少しでも隙を見せれば美里ちゃんにとられちゃいそうだ。