【完】隣の家のオオカミさん


駅に近づくにつれ車の交通量も多くなる。


自転車がこの狭い道を通るとき歩行者とぶつかりそうになってしまう。


前方からやってきた自転車に気づき、千絵はそっとわたしの背中を押して前を歩かせてくれた。

一列になったわたし達。


自転車が過ぎたあともわたし達は一列のまま歩いていた。



「……欲しいと思ったものは全部手に入れないと気がすまないタイプなの、美里は」



洸汰さんと美里ちゃんは同じ中学、高校だったらしい。
千絵は洸汰さんを通じて仲良くなったのだろう。


美里ちゃんのことをよく知っている千絵が言うのだから間違ってはいないと思う。


欲しいと思ったものは全部手に入ってきた……って、すごいな。