【完】隣の家のオオカミさん




「───あのさ、日向子」

「ん?」


いつになく真剣な顔を見せる千絵に首をかしげながら答える。


日が暮れるのがだんだんと早くなってきたものだ。
もう季節は秋。


9月末まであった夏休みも過ぎて、もう10月へと入っていた。


千絵は自宅から通っているためバスで帰る。
いつもバス停でお別れだ。


なのに、今日は駅まで歩くと言い出してわたしもつきあわされるはめに。


まぁ、運動になるし、今日はバイトもなにもないからいいんだけどさ。



「美里のことなんだけど…」

「うん?」



今日のお昼のことが思い出される。
食堂で3人でお昼を食べたのだ。