【完】隣の家のオオカミさん


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おいしそうなにおいにお腹は正直にぐーっと反応する。

だけど、わたしは置かれたスプーンを取ることもなくただぼーっと一点を見つめていた。



「……なに、食欲ないの?」



千絵は今日はしょうが焼き定食を選んだらしい。

いつも思うんだけどなんでそんなに食べてるのにそんな細い体型を維持できてるの?



「んー……朝から疲れちゃってさぁ」



カレーの皿を少し横に寄せて小皿に盛られてあるサラダに手をのばす。

ちまちまとサラダを食べるわたしを千絵はじっと見ている。


全然運動をしていなかったからいきなり全力で走っちゃって足が悲鳴をあげていた。

朝からホント疲れた。