【完】隣の家のオオカミさん


じっとまっすぐに見つめられて、わたしはなんて返していいのか分からずその瞳を見つめ返すのが精一杯だった。


訊きたいことはいっぱいあるはずなのに。

うまく出てこない。
この気まずい雰囲気に耐えられそうにない。



「一応、元カノ。美里とは同じ中学だった」



動揺してるのを悟られたくなくてわたしは目を見つめたまま小さく口を開く。

こういうときはどんな表情すればいいんだろ。



「……うん、知ってる。聞いたよ」


無理やりあげた口角。
笑顔を作っていないと真顔になっちゃいそう。


それほど驚いた様子もなくそっか、と短く返す大上くん。