ずっと

「お前俺の事知らねーの?」

私は首をたてにふる。

「はぁぁ…」

あきれたと言った顔のその人は
わたしの顔をまじまじと見る。

「俺はお前の学年の数学担当の鳴海涼太。」

え?
数学担当?
わたしの学年の?

「知らねーのか?」

笑いながら呆れている。

わたしは数学の授業は
ほとんどサボっているし…

もしくは寝てるか…

真面目に授業受けたことなかったな。

「お前の顔はじめてみたかも!」

そう言うとわたしの頭をぐしゃぐしゃにした。