でも、7時半になっても連絡はないし、来る気配もない。


それに浴衣の締め付けと暑さで気分が悪くなってきた。立っているのもしんどい。その場に座ろう。



あーっ、やっぱり優くんは来ないんだ。




浴衣まで来てお化粧も髪型もセットしてきてあたし、バカみたい。気分がどんどん悪くなってきた。




「ねえ、あなた大丈夫?」




パッと顔をあげると可愛らしい女の人が心配そうな顔をしてしゃがみこんで目線を合わせてくれていた。