「・・・ってことなのでやっぱり鹿島くんの気持ちには応えられない」




終業式の日、あたしは鹿島くんにお断りをした。気持ちが確実に定まったわけじゃない。


でもやっぱり優くんを一番に思いたいから鹿島くんに揺れてる場合じゃない。




「そっか。もう決めちゃうのか。あーっこんなことならもっと早くアプローチしとけば良かったな。でもさ、立花とはこれからも友達でいたいから困ったときとか相談してくれよな」




「うん。ありがとう」




もう揺れない。鹿島くんは優しいけど約束したもん。決めたからには流されない。