しっかりと目線をそらさずあたしだけを見てそう言った彼は外で待たせていた彼女と一緒にスタスタと下駄箱の方に歩いていった。




「もう新しい彼女いるみたいだな」




「そ、うだね。いいんだ。だって、付き合ってたって言っても言葉だけで実際に好きだったのはあたしだけだったから」




「・・・次はさ、お互いに思い合った恋をしろよ。俺、その相手になりたい。俺じゃダメ?」




「・・・わかんない。もう、自分の気持ちがわかんない。鹿島くんにフラフラ、優くんにフラフラ。こんな流されやすいあたし・・・」