あたしのポケットから携帯を取り出した美奈はワクワクした顔をしてる。


うん、気になる。
あたしの彼氏なんだもん。




《こんにちは☆なんだか照れちゃうね。あたしは今、お昼休みで友達とご飯を食べてます♫優くんにお願いがあるんだけど・・・




「誰かにメール?」




声に反応して顔を上げるとそこには優しい笑みの鹿島くん。


ヤバイ。メール見られたかな?
思わず打ち掛けたメールを消した。




「聞いて聞いて!鹿島くん、亜子ちゃんね!」




そう言いかけた美奈の口をふさぐ。



こら、鹿島くんにそんなこと言わなくていいの。