それから毎日、誰もいない2人っきりの8つ目までの停留所の区間あたしは毎朝彼に話しかけた。




「おはよう」
「暑いね」
「海、綺麗だね」




「おはよ」
「うん」
「うん」




まともに返してくれるのは挨拶だけだったけど嬉しくて毎日、顔が綻んだ。



最初はそれだけで良かったのに涼平の特別になりたくて・・・




一年後の丁度声を掛けた日あたしは涼平に告白したんだよね。