結局、この2日間何も変わらなかった。気がついたらあたし、涼平の連絡先すら知らなかったんだ。


優くんともあのメールっきり。



会いたいと言ってくれたのに具体的なことは何も決まっていなくてこれもただあたしの勘違いかなって思ったら次のメールが送れなかった。


そして、バスの時間をずらすことも出来ずあたしはいつもと同じ時間にバスに乗り込んだ。



怖い。でも涼平はまたバスの時間をずらしてくるかもしれない。


バスが次の停留所に停まる。ドアが開いた瞬間に人影が見えた。



ゆっくり乗り込んでくる彼。黙ってそっとあたしの隣に座る。そのまま強く握られた手。