優くんからのメールが届いていた。



会って話がしたい?会ってくれるの?こんな自分勝手で臆病で惨めなあたしに。



あたしも会いたい、会いたい。
優くんに会いたいよ。


恋愛感情や友情、そんなの今はどれかもわからないけど優くんに会いたい。



「誰かからメール?」



美奈がここに来て初めてあたしに問いかけた。バスを待つ間、あたしは今日の出来事を全部話したんだ。



美奈はどう思うかな?涼平が好きなのに、気持ちは変わらないはずなのに優くんに会いたいなんて思うこと。



「亜子ちゃん、会って話聞いてみたら?」



きっと反対されると思っていたのに優しく肩をポンと叩いて美奈はあたしの背中を押してくれた。





《あたしも、あたしも優くんに会いたい》