こんな自分勝手なメールでも打ってしまうとやっぱり思ったように心の中、頭の中でたった一人でモヤモヤするよりは軽くなる。



あっ、飛行機雲。そう思った途端にあたしは間違えて送信ボタンを押してしまった。


ど、ど、どうしよう。急いでキャンセルしようとしたのに画面上には送信しましたとの文字。



あんな意味不明な自分勝手などうでもいいメールを優くんに送ってしまった。


怖くなって、すぐに訂正のメールを送れば良かったのにあたしは電源を切ってしまった。



何が自信?ただ強くなったように思えただけでやっぱり変わってない臆病で、逃げ出す自分。


美奈が荷物を持って迎えに来てくれたときも何も言えなくて、そんなあたしに美奈も何も聞かなかった。


ただ横に座って2人で波音を聞いて暗くなって来たから帰る。