涼平に気持ちを伝えて抱きしめてもらえた後、有頂天であたしは競技に出る彼を見送った。



嬉しかった。とにかく顔がニヤついて抱きしめられたことにドキドキして、一人で幸せな気持ちを噛み締めていた。




「明日、休みだし、頑張ったご褒美にどこか行こうか?」




うふふ。うふふ。デートにまで誘われちゃったんだよね。



踊り出したくなる。涼平があたしとまた付き合ってくれるんだ。あたしたちまた戻れたんだ。