「亜子、少し話したいんだけどいい?」




今日は明日の体育大会のために午後休。



練習もできないし、久しぶりに美奈と帰ろうと思っていたとこを比呂くんに呼び止められた。




小雨の音が窓の外から響いて教室にいた人たちはみんなぞろぞろと帰って行った。



ここに残されたのはあたしと比呂くん。そしてなぜか涼平のカバンだけ。