「リレー選手やるんだろ?」




「そうそう。最初はね、本当に走りたくないななんて嫌だなって思ってたんだけど適当でいいって言われてなんだかやってやりたいって思って昨日、坂本くんに早くなる秘訣を聞いたら坂道ダッシュすればいいって言われて今日からやろうかなって思ってるんだ」




涼平が隣に座って緊張していたはずなのについ、リレーのことを聞かれていつも以上に話していた。





「それってさ、俺も手伝っていい?」





「えっ?」