「よし、新学期早々だが恒例の席替えするぞ」




新学期一発目から席替えなんて本当すごいな。始業式の後、あらかじめ用意していたくじの箱を先生が持って順番に回る。


あたしは6番。やった。一番端の列の一番後ろだ。隣は誰かななんて思いながら黒板に書かれた自分の番号のところに名前を書く。




うそ。なんで、なんでこんなことになるの。私の隣は涼平。今更気まずいよ。


でも変えてほしいと言えない自分が嫌だ。決めたのに、なんでこんなにあたし動揺してるの?


優くん、優くんに早く会わなきゃ気持ちが変わってしまう前に。