その日の夜。

ホテルでの夕食の時間・・・。

「絢乃ー!
 若本くんとせっかく隣りのクラスなんだから、
 ちゃんと近くに座りなさいよーーーー!!
 てか、座らせるから!」


横にいた智美にそういわれた。

「緊張して夕食食べれなくなるから、
 だめだってー!」

「だ・め!
 あ、山田ー!そこあけといて!!
 絢乃座らせるから!!」


智美がクラスの山田という男子に、そんなことを言ったから、

わたしは、自分のクラスが座る場所の中で、

一番、若本くんに近い席に、座ることになってしまった。


「どうしよ・・・
 智美、めっちゃ緊張する。
 ご飯食べれないよーー!」

「そんな弱気になってないで!
 アピールできる良いチャンスじゃん!」


「そんなこと言ったってぇ・・・」





「ほら!
 若本君きたよ!」


「えっ!
 ちょっ・・・あ、、、」


智美に背中を思いっきり押された私は、

若本くんの目の前に突き出されてしまった。。。