大好き…でも…



「絢乃ー!!どうしたの?そんなに

 ぼーっとして」

そういえば、智美には言ってなかったんだっけ?

若本君とお化け屋敷にいくってこと...




「ねぇー、わたし、智美には言ってなかったんだっけ?」



「なにを!?」


目を丸くして私をみる智美をみると、

言ってなかったということを確信した。

わたしは、何でも、智美に話してたから、言わなかったことはないし、

そりゃ驚くよね。。。(笑)



「私、昨日、若本くんとお化け屋敷にいったの。」


「えーーーっ!!!!!!」

智美がそう叫んだとたん、クラスの視線がいっきに私たちに注がれた。




「智美声でかすぎ!」


「ごめんごめん。つい。。。

 ってか、なんでいきなりー!?

 もしかして、もうそういう関係だったの!?」


「なわけないじゃん!なんかメールしてたら・・・」


そして、すべての成り行きを智美に説明した。





「そっかぁ。。。

 若本くん、絢乃のこと好きなんじゃない??」

「なわけないじゃん!
 それだったら、どれだけ嬉しいことか。
 あんなイケメンくんに愛されるなんて・・・」


「はいはい、妄想しない!
 でもさ、それしかありえなくない?
 お化け屋敷さそって、手つないで、ほっぺにチューって。
 好きでもないひとにそんなことするほど、
 若本君、軽そうにはみえないけど。」

「いや、絶対に違うとおもう!
 私みたいなブス女に若本くんが惚れるわけないじゃん!」

「まぁ、でももう、どうせ中山くん彼女できたみたいだし、
若本くんに、乗り換えちゃったら?」

「そうだけど・・・
 まぁすこし考えてみる。」

「うん。」