大好き…でも…



《やほー!
 めーるしよ!!》

わたしは、久しぶりに若本くんにメールした。

《いいよ》

えっ?・・・いまなんて??

そんなにストレートだったっけ??
まっいっか。


《テレビみてる?》



《うん》



《怖いのがあってるよ》



《俺も今それ見てる
 こわいとや??(笑)》



《こわくないー!!》


…ほんとは怖いけど。


《そっか。

 じゃぁ今度お化け屋敷いこっか。》


《やだー!!》



《なんで?怖いんだ?》



《そんなんじゃないー!》



《じゃぁいいじゃん。じゃあ今度の日曜日あけとけよ?》


なんでそんなに強引なんですかーーー!!

あなたみたいなイケメンと、お化け屋敷いったら、

心臓がいくつあってもたりましぇーん!


《なんでいきなり!?》



《んっ?べつに?》



《なにそれー。》



《まぁとにかくあけとけよ?》

《...はい。》


こうして私の、夏より熱くなってしまった心は
破裂しそうなくらい、飛び上がっていた。

そのときは、まだこの気持ちがなんなのか、
気付いていなかった。