(あぁ~!せっかくいっしょに帰れるチャンスだったのにぃ~!!)
そう思って歩きだしたときだった。
中山くんがこっちに向かって走ってくるではないか!!
私はもう心臓がパンクしそうなくらい、
ドキドキした。
そしてまた、中山くんはなにも言わずに私の横に並んだ。
さすがに沈黙のままじゃ、気まずいな、と思ったわたしは、
ひとつ聞いてみた。
「中山くんは、彼女いるの?」
「いるわけないじゃん」
「じゃぁ、好きな子は?」
「いねぇよ」
「そうな・・・ん・・、だ???」
私が答えようとすると、
中山くんに手をにぎられた。。。

