すると、中山くんは、 私の横に並んで歩きはじめた。 私は、ドキドキが止まらなくて、 なにを話したらいいのか分からないまま、 数十メートル歩いた。 すると、駐輪場から、友達の声がした。 私は、ブロックの上から顔を覗かせて、 友達に声をかけた。 「京香~!!」 「おぉー!絢乃ー!!どうしたの?」 「いやぁ、京香たちの声がしたから」 「そうなんだ★じゃあ、ばいびー!!」 そう言って、友達と別れた。 歩き出そうとしたら、もう中山くんは遠くのところまで行っていた。