『ZUKA』で、あたしのボトルを開けた翌日、本当に蘭子さんは丸丹の前で待っていた。
しかも、今日は何だかお洒落系の男子みたいな服装だ。
丸丹の入り口で待っている姿を見て、街行く人たちが芸能人か何かじゃないかと蘭子さんを見ている。
「お待たせしましたー」
「おー、来た来た。ね、これヘンかしら? ツレから借りたんだけど」
「いえ、凄く似合ってます」
「安心したー、さ、行きましょ」
中に入るとすぐに婦人服のフロアへ連れて行かれる。
当然、『大きなヤングサイズ』のフロア。
来たくないんだけど、こんな所。
自分と同じか、少しヤセてるか、それとももっと太ってるかって女の子ばかりで。
「ね、このチュニックワンピよろしくない? 」
「妊婦みたいですよ、これじゃ」


