※公開終了間近! イロモノなアタシ

どうしてこう余計な茶々を入れてしまうのだろうか、まあ、店での気分を引きずったままだから仕方ないけれど。


「どうなの? 鳴瀬ちゃんの事、好きなんでしょ? 」
「分からないんですよ、自分でも。素直になれないって言うか、何かこう違うなって」
「ふーん、じゃあ、あたしが取ってもいい? 」
「多分ムリだと思います、何かブス専っぽくて」


その答えを聞いて、ゲラゲラ笑い出す蘭子さん。


「ブス専て、どんだけよ。いいわ、ねえ、明日お店が始まる前に待ち合わせしましょ」
「へ? 」
「生まれ変わるのよ、少しでもいい。そのダサい服とか変えるだけでもいいの」
「思いっきり言いますね、遠慮無く」


確かに今日もダボダボのシャツとセーターで、お洒落とは縁遠いけれども。


入る服が無いから、仕方ないのだ。


「そーよぉー、だってシホちゃんの叔母さんだもの、あたしは」
「はあ」


まあ、確かに叔母さんと言ってもいいほど、付き合いは長い。