※公開終了間近! イロモノなアタシ

「からかわれてますよね、あたし。あの、こんなだし、とてもじゃないけど、鳴瀬さんみたいなイケメンに気に入られるワケ無いんで」
「好きなんだ、でも」


冗談でしょう、何かの悪い夢だって。


あ、さっきヤられかけたショックで気絶して、夢見てるだけなんだ。


そうそう、それで目が覚めたらとなりで真島さんがグーグー寝てたりして。


「あの、あたし、見た目こんなだし。普通の人なら、まず好きにはならないと」
「不完全だって言いたい? 自分の事」
「ええ、まあ」
「俺は不完全な君が好きだ、本気で。だから、付き合って欲しいって思ってた」


夢だよー、完全に。


現実、ブスがイケメン連れて歩けるワケ無いし、石投げられるってば。


話題変えよう。


「鳴瀬さん、あの、何で芸人さんになったんですか? 機械大好きなのに」
「真島がどうしてもやろうぜって言うから」


要するに機械オタクで、女の子と付き合う事すら考えてもみなかったタイプなんだろう。