※公開終了間近! イロモノなアタシ

「側に居て欲しい、やっぱり」
「でも、あたし……」
「5年待てないから、3年で手を打たない? 」
「どういう意味? 」


耳元に口を寄せて、ささやかれた言葉は


『結婚したい』


だった。


おいおい、いきなりプロポーズですか、こんな場所で。


「返事は3年後まで待つから、約束しよう」
「気長だなぁ、もう」
「それとも今、籍を入れに行く? 」
「入社早々クビにされるのは嫌」


相手はこれから、我が社の商品。


あたしは、それを売り込む人間になる。


いけない関係だけれど、でも、好きになって、見つけた仕事がそれだから。


「愛してる、ずーっと離れても」
「もちろんだよ、敬介」


細い体を肉で包み込みながら、幸せを感じた。