入社式、そして新人研修のため大阪へ旅立つ前日、敬介と2人でネットカフェに居た。
「志穂、本当に大丈夫? 」
「うーん、離れるのはさみしいけど、必ず戻って来るから」
「色んなマネージャーに話を聞いたけど、東京に戻れるのは入社してから5年はかかるらしいよ」
5年なんて長い。
でも頑張り次第では、もう少し早く戻れるのではないだろうか。
「敬介も地方でレギュラー取れるように、頑張ってね」
「うん、志穂に週一で会えるようにするよ」
「おっ! やる気十分だね! 」
盛り上げようと肩を叩くけれど、浮かない顔の彼。
そう、この1年で敬介を取り巻く状況はかなり変わった。
去年の1月までやっていたドラマでの演技が好評で、芸人というより、俳優の方が良いのではないかとハギモトの上層部が判断し、ドラマや映画出演に追われていたからだ。
相方の真島さんは、軽いノリとしゃべりを買われて、深夜番組の司会をピンでこなしている。
だから、2人そろってレギュラーを持つのは難しい。
「志穂、本当に大丈夫? 」
「うーん、離れるのはさみしいけど、必ず戻って来るから」
「色んなマネージャーに話を聞いたけど、東京に戻れるのは入社してから5年はかかるらしいよ」
5年なんて長い。
でも頑張り次第では、もう少し早く戻れるのではないだろうか。
「敬介も地方でレギュラー取れるように、頑張ってね」
「うん、志穂に週一で会えるようにするよ」
「おっ! やる気十分だね! 」
盛り上げようと肩を叩くけれど、浮かない顔の彼。
そう、この1年で敬介を取り巻く状況はかなり変わった。
去年の1月までやっていたドラマでの演技が好評で、芸人というより、俳優の方が良いのではないかとハギモトの上層部が判断し、ドラマや映画出演に追われていたからだ。
相方の真島さんは、軽いノリとしゃべりを買われて、深夜番組の司会をピンでこなしている。
だから、2人そろってレギュラーを持つのは難しい。


