※公開終了間近! イロモノなアタシ

せっかくのデートだったけれど、こうなっては仕方ない。


店を出ると、一台のライトバンが見える。


きっと、敬介を追っていたのだろう。


2人で店に入った後、米山も合流したから、あたしは完全にノーマークだ。


ちょっと彼女に感謝したくなる。


その夜、敬介が米山にあたしとの関係をどう説明したのかは分からないが、一切、あたしに何も言って来ないのを見ると、納得してくれたのではないかと思う。


ただ、翌週発売の週刊誌に


『マージナル鳴瀬! ゲイ疑惑』


と出ていたのは、笑えたけど。


発売日のワイドショーで、米山は、この件に関してコメントを求められていた。