※公開終了間近! イロモノなアタシ

あたしの言葉を聞いて、米山が固まる。


もう止まらない、この性格ブスをケチョンケチョンにしてやるまでは。


「人を好きになるって、無条件なのよ。女であろうが、男であろうが、ゲイだろうがビアンだろうがね。それすら理解出来てないの、あんたは。そんなヤツに、二丁目を侮辱する資格は無いっ! ただ見た目だけで、惚れて、騒ぎ立てて、追いかけ回して」


敬介は完全にフリーズ、そして米山も。


まだまだ言いたい事はたくさんある、だけど、もうこれ以上追い詰めるのは止めよう。


案外、ナイーブだって知ってるし。


「シホちゃん、あんた……」
「あたしはバカにされてもいい、でも、仲間をバカにしないでちょうだい」


ガクガクと震え始める米山を残し、あたしは個室を出る。


そこで、初めて息をした。


こんなに人と激しくぶつかるのは、初めての事だったから。