※公開終了間近! イロモノなアタシ

自分もゴクっとワインを飲み干し、鼻から息をフンっと吐き出す。


戦闘準備完了、さあ、どう責めようか?


「あのさ、米山さん」
「何よ」
「鳴瀬さんは、仲間として大事に思ってくれてるんだからいいんじゃない? あの時だって、皆に上手くごまかしてもらったんだし」
「そうよね……って、その手には乗らない! 」


テーブルにグラスを叩きつける、恋する女の怨念を感じて、ビクっとなりそうだったが何とかこらえる。


「大体、ナルは男が好きなの? 変よそんなの」


カチーンと、頭の中で音がする。


それは二丁目全体に対する侮辱、あたしのお父さんやシャングリラの皆に対する侮辱なんですけど。


「変じゃないわよ! 好きになったのが男で何かいけないの? バカにしないで」
「はぁ? あんた何言ってんの? 」
「二丁目を侮辱するようなヤツが、恋愛なんて出来るワケ無いでしょ! 人を好きになるっていうのは、性別なんか関係ないのよ」