※公開終了間近! イロモノなアタシ

敬介はあたしに向けて弁解をするが、それは逆効果だ。


ほらー、目が据わってるし。


「行った事は行ったでしょ、部屋の中でキスもしたし」


キスした? うわー、そこまでしたのか。


逃げるためとは言え、何だかムッとする。


でも、米山も必死なんだよな……。


「だって、ヨネ言ったろ『キスしてくれたら、それでいいから。一生の思い出にするから』って」
「言ったよ、でも、据え膳食わぬは男の恥でしょ! 」


食いたくないよ、こんな据え膳。


食べたら食中毒間違いナシだもん、皆に言いふらすだろうし。


「まあまあ、じゃあ、それでいいじゃないの」
「アンタは黙ってて! 大体何なの? 二丁目のオカマとマミとは2人で食事が出来て、なんで私とは食事してくれないの? 」
「ヨネ、だから俺……」


もういいよ、あたしが代わりに戦う相手なんだから。