※公開終了間近! イロモノなアタシ

起こそうか、どうしようか。


モンモンと考えている間に時間は過ぎて行き、ふと耳を澄ませるととなりから何かの音が聞えて来た。


これは、これはもしかして、綾女の声でしょうか。


思わず耳をそばだててしまう、結構大きい声なんですけど。


意外だし、それに聞きたくないってば。


『ジュンー、ジュンー』


名前呼んでるよ、おいおい。


あー、うざい。


TVを点けて、音を消そうと試みる。


それに気づき、敬介が目を開けた。


「んー、ごめん。寝てた? 」
「寝てたよ、静かに。うるさくてごめんね、TVが」
「平気、お風呂入るよ」


ノロノロと起き上がり、バスルームに消えて行く。